米国から北朝鮮に武器密輸した中国人に懲役8年…「韓国奇襲攻撃用」の陳述も

米国に不法滞在しながら北朝鮮に大規模武器と軍事装備を密輸した容疑で起訴された中国籍の40代の男が裁判所で重刑を宣告された。 米カリフォルニア中部地方検察庁によると、連邦判事は18日に国際非常経済圏法違反謀議と外国政府違法代理人活動容疑で起訴された中国人ウェン・シェンファ被告(42)に懲役8年を宣告した。昨年12月に逮捕されたウェン被告は2つの容疑に対し有罪を認めた。 検察の調べによると、ウェン被告は2012年に学生ビザで米国に入国したが、翌年にビザが満了した後もカリフォルニアで不法滞在を続けてきた。ウェン被告米国入国前に中国の北朝鮮大使館で北朝鮮当局者と接触し、2022年にはオンラインメッセージを通じて北朝鮮から武器購入と密輸の指示を受け実行に移した。 ウェン被告は2023年にロサンゼルスのロングビーチ港から銃器を一般貨物に偽装して最小3個のコンテナに載せ中国を経て北朝鮮に送ったと調査された。 同年5月にはテキサス州ヒューストンの銃器店を買収して多量の武器を購入して北朝鮮に輸出し、9月には9ミリメートル弾薬約6万発を確保して北朝鮮に送ろうとしたと米検察は伝えた。 ウェン被告はまた、化学脅威識別装備、携帯用広帯域受信機、民間航空機エンジン、ドローンとヘリコプターに装着可能な偵察用熱画像システムなど、敏感な軍事・技術装備も調達していたことがわかった。 米検察は北朝鮮当局者がウェン被告に武器とその他物品調達資金として約200万ドルを送金していたと明らかにした。 AP通信は起訴状などを基に、ウェン被告自身が北朝鮮に送った武器などが韓国に対する奇襲攻撃に使われるだろうと話し、このため北朝鮮の軍人の身元を隠すための制服まで購入しようとしていたとの陳述が記録されていると伝えた。 ただ当局はウェン被告が米国滞在初期10年間の2012年から2022年にかけてどのような活動をしたのかは具体的に明らかにしなかった。

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