警察情報で住所特定、同級生脅したか 恐喝未遂容疑で警部補逮捕

警察情報を不正に照会して知人男性(55)を脅したなどとして、埼玉県警捜査1課は21日、鴻巣署地域課の警部補、岡田英之容疑者(55)=羽生市南羽生2=を恐喝未遂や個人情報保護法違反などの疑いで逮捕した。 逮捕容疑は、5月2日までに警察署のパソコンで不正に情報を照会し、東松山市の同級生の男性の住所を入手。同日、男性宅を訪れると男性や妻(57)をパトカーに乗せ、「15万円も貸してさあ。返してくれる」「奥さんの職場にも電話してね。上司の方からも言ってもらえませんかってお願いしますよ」と恐喝したなどとしている。「金を請求したことが恐喝になってしまうことに納得できない」などと一部否認しているという。 県警によると、岡田容疑者は同僚に「協力者の所に向かう」などと説明し、男性宅までパトカーを運転させていた。男性宅の自転車の情報を同僚に照会させるなどの職権乱用もしていたといい、県警は捜査結果を踏まえて処分を検討する。 岡田容疑者は逮捕前の聴取に「学生時代に金を無心され、その金額が15万円くらいに積み上がっていた。脅し取ろうとは思っていなかった。謝罪があれば終わりにしようと思った」と話したという。 斎藤克也首席監察官は「誠に遺憾。今後の調査、捜査の結果を踏まえて厳正に対処します」とコメントした。【田原拓郎】

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