尹氏の妻を29日に起訴へ 歴代大統領夫人で初

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは26日の記者会見で、29日に金氏を起訴する予定だと発表した。大統領経験者の妻が身柄を拘束された状態で起訴されるのは初となる。 また、大統領経験者と妻がそろって拘束状態で裁判を受けるのも憲政史上初めてのことだ。昨年12月の尹氏による「非常戒厳」宣言を巡る内乱事件を捜査する特別検察官は先月、職権乱用権利行使妨害などの罪で尹氏を逮捕、起訴した。 金氏は2022年4~8月に「コンジン法師」と呼ばれる呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部からダイヤモンドのネックレスや高級バッグを受け取り、その見返りとして教団のカンボジア事業などで便宜を図った疑いがもたれている。 また、尹氏と共に2022年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏が世論調査を無償で引き受けた見返りとして、同年の国会議員補欠選で当時与党だった「国民の力」の金映宣(キム・ヨンソン)前議員が党公認候補に選ばれるよう影響力を行使した疑いや、09~12年に行われた輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作に関与した疑いなども持たれている。 今月12日に逮捕された金氏は28日に5回目の取り調べが予定されている。金氏の勾留期限は31日まで。

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