JR東海のオンライン予約サービスで不正購入された新幹線の乗車券を発券したとして、愛知県警は27日、名古屋市中区栄、中国籍で無職女(37)を窃盗容疑で逮捕したと発表した。逮捕は26日。県警は、不正購入した乗車券を旅行客らに販売する組織があるとみて調べている。 発表によると、女は今年6月、JR名古屋駅で、埼玉県の男性名義のアカウントで不正購入された際に発行されたQRコードを券売機に読み込ませ、新幹線の乗車券12枚(販売価格計約12万円)を発券し、盗んだ疑い。県警は、女は発券役で、不正購入役が別にいるとみている。 県警によると、不正購入は、何らかの方法で入手したパスワードで予約サービスにログインし、登録済みのクレジットカードで決済する手口で、全国的に同種事件が相次いでいる。メールを盗み見ることで、その人が予約サービスを利用していることを把握し、不正購入に及んだ可能性がある。 メールアカウントと、予約サービスにログインする際のパスワードが同じ場合にこうした手口を許すことにつながるため、県警は異なるパスワードを設定するよう呼びかけている。