2025年3月、福岡県太宰府市の自宅で、生後間もない女の子の遺体をゴミ袋に入れるなどしたうえ廊下に遺棄したとして、35歳の母親が起訴されました。 母親は女の子を窒息死させた疑いも持たれていましたが、殺人容疑については不起訴となっています。 死体遺棄の罪で起訴されたのは、太宰府市の無職・西麻紀被告(35)です。 西被告は2025年3月、自宅のアパートで、生後間もない女の子の遺体をビニール袋に入れたうえ、トイレットペーパーなどと一緒にゴミ袋に入れ、廊下に遺棄したとされています。 警察によりますと、女の子は生後数分から十数分間、自発呼吸をしていたとみられ、西被告は取り調べに対し「意識がもうろうとし、出産した認識もなく、ビニール袋に入れたのが子供という認識もなかった」などと話していましたが、その後、黙秘していたということです。 この事件を巡って西被告は、女の子の口と鼻を塞いで窒息死させた疑いでも逮捕されていましたが、福岡地検は8月27日付で、殺人容疑については起訴しないことを決めました。 不起訴の理由について福岡地検は、「犯罪の成立を認定すべき証拠が不十分だった」とコメントしています。