脚本家の三谷幸喜氏が6日、TBS系「情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)に生出演。同局系日曜劇場「19番目のカルテ」に出演する俳優清水尋也容疑者(26)が自宅で大麻を所持したとして麻薬取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕されたことについて、憤りをあらわにした。 番組には、同ドラマ主演の嵐の松本潤(42)がゲスト出演。清水容疑者の逮捕について「彼に、会っている時に、何か特別、違和感を感じることはなかったですし、うーん。なので朝、報道でその状況を知った時に、まさか、と信じられない思いでしたし、何より非常にショックを受けましたね」などと語った。また、7日放送の最終回で清水容疑者の出演シーンがカットされることについて、松本は「出演シーンはすべてカットして、つなぎなおして、編集を全部し直して、何とかストーリーがつじつまが合うように再編集して放送する、という形を、ようやく、うまくつながって放送できそうな状況に、今なっています」と報告した。 三谷氏は松本に対し「現場ですごく彼が汗をかいていたとか、そういうのも全然?」と質問。松本は「まったく…見る限りですけど、もちろんそういう目線で見ていない、というのもあるとは思いますけど、そういう風に感じるようなそぶりは一切なかったですね」と印象を語った。 さらに三谷氏は、やるせない様子で「これ、あれですよね、僕ら作り手側からすると、その人が、その俳優さんが大好きで、魅力的だから、この役に合っているから、オファーするわけじゃないですか。だから、オファーされる側としては…何かの会見の時も言ったような気がするんだけど、オファーされる側は、何か自分にちょっとまずいぞ、と思うことがあるんだったら、オファーを断って欲しいんですよ。僕らからすると、なんで引き受けちゃったんだよ、っていう気がする」と語った。 三谷氏は、最終回の再編集にも言及。「つじつまが合えばいい、というもんじゃないじゃないですか、ドラマだって。そりゃね、今のCGの技術があれば何でもできるから、あの役だって、たぶん、最終回だからすごく見せ場があったはずだし、ああいう感じで大勢の人とやりとりするシーンも絶対あったはずんなんだよね。今だったらCGで消すこともできるんだけど、それができたところで、あんなに良質なすてきなドラマが、完璧な形じゃない形で視聴者に伝えなきゃいけないというのって、本当にスタッフの方々、つらいと思いますよ」と冷静ながらも力を込めた口調で、憤りを示した。 安住紳一郎アナは「有料コンテンツの場合ですと、例えば個人が問題を起こした場合、そのままオンエアされることはありますけど、地上波ということでやっぱり、たくさんの人が、望むと望まざるとにかかわらず目に触れる、ということで、本人の出演シーンはカットする、という流れが大きくあるようです」と補足した。