主演作となる日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)が9月7日に最終回を迎える松本潤。その前日となる6日、『情報7daysニュースキャスター』(同系)に生出演し、共演者の不祥事について語った。そこで誠実に言葉を紡ぐ姿に、同情の声が広がっている。 芸能記者が語る。 「今年7月から俳優の清水尋也容疑者は同作に内科の医師役として出演していましたが、9月3日早朝、自宅で同棲する20代女性とともに、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。TBSは4日、清水容疑者の逮捕を受け、当初の予定どおり最終回を放送することと、一部、再編集をおこなうことを公式ホームページで発表しました。清水容疑者の出演シーンはカットされて放送されます」 最終回4日前の騒動。スタッフの動揺はもちろん、主演の松本の心労もいかばかりであったろう。それでも彼は『Nキャス』に出演した。スーツに身を包み、まるで謝罪会見に臨むかのような緊張した面持ちだった。 「安住紳一郎アナから『松本さんはドラマの主演、座長として思うことがあると思います。少し胸中をお聞かせください』と振られると、松本さんは『そうですね……』と切り出し、『まずは、今回の報道でドラマをご覧くださっている皆様にはほんとに、ご心配をおかけしていることかと思うんですが』と軽く頭を下げました。 そして、『今回の事件に対してなんですが』というと言葉を選びながら、『報道されている以上のことはわからないですし、僕たちは撮影現場で彼(清水容疑者)にお会いしていましたけど、会っている時に、何か違和感を感じることはなかったですし……。なので、報道でその状況を知った時に、まさかと信じられない思いでしたし、何よりショックを受けましたね』と、顔をこわばらせながら報告していました。また心なしか目が潤み、涙をこらえているようでしたね」(芸能記者、以下同) 松本が日曜劇場に出るのは、2018年の『99.9-刑事専門弁護士-SEASON II』以来、約7年ぶり。“嵐”として最後の日曜劇場だ。今作で演じるのは、彼にとって初めてとなる医師役。意欲に燃えていたはずだ。 「松本さんは続けて、『Nキャス』で今作について、『日本の医療の現状だったり、総合診療というものを、少しでもたくさんの人に知ってもらいたい。日本の医療が前向きになるような思いを込めてドラマを作っていたので』というと、『うーん……』と口を真一文字に結び、『そのような題材を扱っているにもかかわらず、今回のようなことが起きたというのは非常に残念でしたね』と目線を落としながらも、険しい顔をしていました」 最終回というのにスタジオは重苦しい雰囲気。X上でも松本の沈痛な表情に、 《Nキャス観てるけど、松潤辛いよな》 《涙が止まらん》 などと同情の声が集まった。「今回の出演は松本さんの“座長”としての器を実感した瞬間でした」というのは、さる芸能プロ関係者。 「番組冒頭で安住アナから明かされていましたが、清水容疑者の逮捕の報道を受け、松本さんのこの日の『Nキャス』出演は、一度白紙に戻っていたそうなのです。それでも彼は『是非』という強い意志で出演を決めました。不測の事態の中でも“座長”としての責任を全うしようとする覚悟が伝わってきました。ただただ頭が下がる思いです」 約4か月、現場の士気を高め、走りぬいてきた松本。共演者に不祥事が起きてもなおカメラの前に立ち、視聴者に向けて語った彼のプロ意識は、称賛に値するものだろう。