犯罪収益3700万円をマネロンか 暗号資産に交換疑い男ら再逮捕

特殊詐欺の被害金などを暗号資産に換金して隠したとして、兵庫、群馬両県警の合同捜査本部は10日、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)の疑いで、住所、職業不詳の男(41)と中国籍で横浜市南区に住む会社員の男(33)を再逮捕した。同本部は2人が犯罪グループからマネーロンダリング(資金洗浄)を請け負ったとみて調べている。 2人の逮捕容疑は、何者かと共謀し2023年12月10日、特殊詐欺の被害金1千万円を含む現金を暗号資産「ビットコイン」に換え、2人が管理する暗号資産取引用アカウントに送金した疑い。また、職業不詳の男は同月11日、特殊詐欺の被害金計約2700万円などを同様に換金するなどして隠した疑いが持たれている。調べに職業不詳の男は黙秘し、中国籍の男は容疑を否認しているという。 兵庫県警サイバー捜査課によると、特殊詐欺の被害金は千葉や岐阜県、大阪府に住む40~60代の男女3人がだまし取られた現金で、いずれも最終的に職業不詳の男が管理する銀行口座に振り込まれていたという。 同課は詐欺の実行グループは別におり、2人は資金洗浄の依頼を受けていたとみている。さらに別の暗号資産に換金されて送金されている可能性があり、合同捜査本部は資金の行方などを調べるという。 2人はこれまでに資金洗浄などに関与した疑いで合同捜査本部に複数回逮捕され、一部容疑は神戸地検に起訴されていた。

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