ドイツの検察は中国から不正に資金を受け取った賄賂などの疑いで、極右政党に所属する議員の事務所などを一斉捜索しました。 現地メディアによりますと、ドイツ東部、ドレスデンの検察は11日、極右政党AfD=「ドイツのための選択肢」のマクシミリアン・クラー議員の事務所や自宅を捜索しました。 首都ベルリンにある連邦議会内の事務所など関係先も捜索を受けたということです。 これに先立って、ドイツの連邦議会はクラー議員の免責特権を解除していました。 クラー議員は5月以降、中国側から不正に資金を受け取った収賄やマネーロンダリングの疑いで捜査の対象になっていて、今回の捜索はその一環です。 クラー議員をめぐっては、欧州議会の議員だった去年、事務所スタッフの中国出身の男が欧州議会の情報を中国の情報機関に漏らしたなどのスパイ容疑でドイツの検察に逮捕されています。