投資詐欺の「受け子」として現金をだまし取ろうとしたなどとして、愛知県警は12日、台湾籍で住居不定無職の男(27)を詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕し、発表した。「犯罪だと思わなかった」と容疑を否認している。男は8月24日ごろから旅行で日本に来たと県警に説明。被害者とは翻訳アプリで会話していたといい、県警は、詐欺グループが摘発を免れようと短期滞在の訪日客を仲間に引き入れたとみている。 県警によると、男は仲間と共謀。仲間が投資の運用益を引き出すのにシステム利用料が必要とうそを言って、9月12日、投資会社員になりすました男が、豊田市内で同市の女性(58)から現金約460万円をだまし取ろうとした疑いがある。女性からの相談を受けて警戒中だった警察官に逮捕され、未遂に終わった。 女性は投資の勉強会をうたうSNSグループに参加し、投資目的で7~8月に約1043万円を送金。引き出そうとして、現金を請求され、詐欺だと気づいたという。