エミー賞でノア・ワイリーが初の主演男優賞、オーウェン・クーパーは史上男優最年少での受賞

米テレビ界で最高の栄誉とされる第77回エミー賞授賞式が14日、米ロサンゼルスのピーコック劇場で開催され、ピッツバーグの病院の最前線で働く救命救急(ER)の医師たちを通じて米国の医療が直面する問題を浮き彫りにする医療ドラマ「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」がドラマ部門の作品賞に輝いた。 最多27部門にノミネートされた「セヴェランス」を抑えての受賞となり、ノア・ワイリーが初のエミー賞主演男優賞を獲得した。1990年代後半に人気を博した医療ドラマ「ER緊急救命室」で5年連続助演男優賞にノミネートされたワイリーにとって、26年ぶりの候補入りで6度目の正直となった。 コメディ部門では、俳優セス・ローゲンが主演、監督、プロデューサーを務めた「ザ・スタジオ」が作品賞を受賞。ローゲンも初の主演男優賞を手にした。 また、リミテッドシリーズでは、13歳の少年が同じ学校の女子生徒殺害の容疑で逮捕された事件を軸にSNSでのいじめなど現代の社会問題をテーマにしたドラマ「アドレセンス」が、作品賞を獲得。殺人容疑に問われる少年を演じた15歳のオーウェン・クーパーが、男優として史上最年少でエミー賞を受賞する快挙を成し遂げた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加