国に無許可で運送業を営んだとして、大阪府警交通指導課は18日、貨物自動車運送事業法違反(無許可経営)の疑いで、いずれも大阪府茨木市内の自営業、久保修三容疑者(74)と長男の行平容疑者(46)を逮捕、送検したと発表した。容疑を認め、「雇われるより自分で運送業をした方が稼ぎがいい」などと供述しているという。 2人の逮捕、送検容疑は、共謀し、国の許可を受けずに今年3~6月、大型トラックで鉄筋などを有償で運送したなどとしている。 同課によると、両容疑者は平成19年ごろから「久保運送」と称して、無許可で運送をする「白トラ」行為を続けていたという。主に建設工事の資材の鉄筋や型枠を運んでいたといい、京都府内の市役所や大阪府内の小学校などの公共工事にも出入りしていた。 行平容疑者は「相場よりも1割ほど安く運んでいた」と説明しており、平成30年から令和6年の7年間で計約1億8千万円を売り上げていたとみられる。