宮城県仙台市で、特殊詐欺の「受け子」として高齢者から現金をだまし取ったとして、15歳の少年が逮捕された。被害額はおよそ1600万円に上る。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、千葉市に住む無職の少年(15)。警察によると少年は9月1日から2日にかけ、共謀者とともに仙台市青葉区の70代の女性宅に電話をかけ、甥を装って「会社の送金カードをなくしたため、至急現金が必要だ」などとうその説明をした疑い。女性宅に「甥の知人」を名乗って現れ、現金約1600万円を紙袋で受け取ったとされる。 その後、女性が妹に相談したことで不審に気づき、警察に被害を届け出た。少年はすでに別の特殊詐欺事件で逮捕されており、今回の被害についても再逮捕された。取り調べに対しては「間違いありません」と容疑を認めている。 少年は特殊詐欺グループの「受け子」とみられ、警察は共犯者の有無や資金の流れについて捜査を進めている。