相次ぐ盗撮の陰に「ハイテク化」 USBや置き時計、ハンガー型も

全国で後を絶たない盗撮事件。その要因の一つとして機器のハイテク化がある。 警察庁のまとめ(2024年度)によると、ひそかに撮影した事案の検挙件数は6279件。このうち携帯電話が5186件(82・6%)を占め、「秘匿型」の小型カメラが926件(14・7%)、その他撮影機器類は167件(2・7%)と続いた。 携帯電話はスマートフォンが普及し、撮影機能が年々向上。周囲に気付かれぬように細工した小型カメラも多様化している。愛知県警が今月8日に性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで再逮捕した名古屋市立小の男性教諭(40)の関係先からは、USB型やペン型、置き時計型など10種類・約30台のカメラが押収された。 他県では、神戸市内や奈良県内の高校に侵入し、女子更衣室などの鍵を盗んで合鍵を作り、ハンガー型盗撮用カメラを仕掛けるなどして複数の女子生徒を繰り返し盗撮したとして、神戸市の無職男性が昨年逮捕、起訴されている。【丘絢太】

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