福岡県須恵町の中学校に勤務する66歳の男が、偽造された教員免許状の写しを提出したとして逮捕された事件です。 男は生徒への不適切な行為を繰り返していたとみられることがわかりました。 ■送検される近藤正仁容疑者 RKB 瓜生正太郎記者 「正午過ぎです、近藤容疑者が警察署から出てきました、フードをかぶっていて表情を伺うことはできません」 14日送検されたのは須恵町の中学校で補助教員を務める近藤正仁容疑者。 今年1月下旬自身の採用時に偽造された教員免許状の写しを提出した疑いが持たれています。 捜査関係者によりますと須恵町に提出された教員免許状には岐阜県教育委員会の印鑑が使用されていたことが新たにわかりました。 教員としての信頼を裏切る行為はそれだけにとどまりませんでした。 ■生徒が近藤容疑者のわいせつな行為を証言 9月22日の保護者説明会。そこで明らかになったのが生徒たちへの不適切な発言でした。 保護者説明会 「掃除の時間中にですね、『その姿はエロく見えるよ』というような発言をした」 生徒たちに話を聞くと不適切な発言だけでなく体を触る行為が日常的に繰り返されていたといいます。 女子生徒 「教えてもらうときに、鉛筆とかシャーペンとかを持っているときに、手を一緒に重ねて、書いたりとか、持っている手の上に手をのせて、スッと触ってきたりとか、肩に手を置いたりとかがあった」 女子生徒 「授業中に普通に解いていると、『分かってないんじゃない?』と言ってこうやって(肩に触れて)スキンシップとかされたり、ほっぺ触られたり」 ■さらに驚くべき事実が・・・ 関係者などによるとさらに驚くべき事実が浮かびあがりました。 かつて古畑正仁という名前で教員をしていたのです。 ■かつてわいせつな行為で有罪判決→教員免許を失効 2005年福岡市立中学校の数学教諭だった近藤容疑者は女子中学生に現金を渡しわいせつな行為をしたとして有罪判決を受け教員免許を失効しました。 ■教員免許失効を隠し他県で臨時教員として勤務 しかし2013年、教員免許が失効していることを隠したまま埼玉県の中学校で臨時教員として勤務。再び逮捕されていました。