ラシド・メクルフィ:1つのワールドカップを捨て、2つの国籍を手に入れたアルジェリア独立の英雄【Rebel United:反逆者たち】

「フランスとは、あなたのことだ」。1968年、フランス大統領シャルル・ド・ゴールがあるフットボーラーをそう呼んだ。当時所属するサンテティエンヌをリーグとカップ戦の二冠に導いたばかりだったラシド・メクルフィは、その報酬の一部として国内で最も権力を持つ人間と対面。そこで、彼のすべてを表す言葉を大統領からもらったのである。その出来事から10年前、彼はアルジェリア人でも、フランス人でもなかったのだ。 文=Nino Duit

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