広島市東区戸坂山根2丁目の民家で14日夜、複数のあざがある女性の遺体が見つかったことが16日、広島県警への取材で分かった。近くの無職女性(71)で、県警は遺体の状況などから殺人事件と断定。この民家に1人で住む自称建設業の男(56)=覚醒剤取締法違反(使用)容疑で送検=が何らかの事情を知っているとみて捜査している。 県警によると、14日午後7時ごろ、男の関係者から110番があり、警察官が男の自宅に駆け付けたところ、室内であおむけで倒れている女性の遺体を見つけた。首などに複数のあざがあり、16日に司法解剖し、死因は首の圧迫による窒息死だったと特定した。死後1日以内とみられるという。 県警によると、男は遺体が発見された際、自宅にいた。薬物を使った形跡があり、広島東署に任意同行。尿検査で覚醒剤の陽性反応が出たため、15日に同法違反容疑で逮捕した。男は自宅に遺体があった経緯や理由などについて説明していないという。 現場はJR芸備線戸坂駅の南約400メートルの住宅地。