秋の行楽シーズンを迎えた日光市では17日、外国人観光客などを自家用車に有料で乗せるいわゆる「白タク」を利用しないように呼びかけが行われました。 観光客でにぎわう東武日光駅で行われた啓発活動には、国土交通省の栃木運輸支局や県のタクシー協会などからおよそ10人が参加しました。 活動は外国人観光客が増加するなか今回初めて行われたもので、参加者たちはポケットティッシュを配り、「白タク」を利用しないよう呼びかけました。 営業の許可を取らずに白色のナンバーをつけた車に客を乗せて運賃をとる、いわゆる「白タク」行為は道路運送法で禁止されています。 栃木県警によりますと、県内では2025年7月に日光東照宮の駐車場で無許可で車に客を乗せて運賃をとったとして、運転手をしていたパキスタン人の当時29歳の男など2人が逮捕されました。外国人の「白タク」行為による摘発はこれが県内で初めてだということです。男は東京都内のホテルから客を乗せて日光の観光地を巡る予定だったといいます。 栃木県警では秋の行楽シーズンを迎え、こうした「白タク」行為の取り締まりを強化していくということです。