埼玉県鶴ヶ島市の老人ホームで入所者の女性2人が殺害され、元職員の男が逮捕された事件。男と同じマンションに住む男性が男が「事件の数週間前から部屋の外の様子を盛んに気にしていた」などと証言しました。 今月15日、老人ホームの入所者・小林登志子さん(89)を殺害したとして逮捕された元職員の木村斗哉容疑者(22)。上井アキ子さん(89)の殺害も認めています。 木村容疑者とはどんな人物なのか。 これは小学校時代の写真。同級生と写っています。 卒業文集では「修学旅行」が思い出に残ったとつづっていました。 「みんなでやったバスレクはずっと忘れないでしょう」 一方で、こんなことも。 木村容疑者の小・中学校同級生 「(小学校)高学年のときにトイレに彫刻刀持って脅すみたいなことはしてました。あまり歯向かわなそうな子を狙ってやってましたね。団体でいるようなイメージがなくて、一匹狼的な感じでした」 その後の中学時代は印象が変わったといいます。 木村容疑者の小・中学校同級生 「行事の時にふざけているイメージがあります。体育の長距離で言えば、1人だけ全速力で走って、男うけのいいノリをしていました」 3年間、剣道を続けていたといいます。 そして高校では… 木村容疑者の高校時代を知る人 「ちょっと周りから浮いているじゃないですけど。話がすれ違うじゃないですけど」 あまり多く喋る印象ではなかったといいますが… 木村容疑者の高校時代を知る人 「親しみやすさはありました。自分からしたら、ちょっと変だけど優しい。残虐な人ではなかったと思うので、何があったんだろう」 卒業後のおととしの5月からは事件が起きた老人ホームに勤めます。ところが、1年余りで自主退職。事件は、その1年3か月後に起こりました。 木村容疑者と同じマンションに住む男性は事件の数週間前に「ある異変」を感じたといいます。 木村容疑者と同じマンションに住む人 「(木村容疑者は)すごく気にしていたんですよ、外を。必ず毎回だったね。ちらっと見てすぐ(窓の)カーテンをしめるような感じ。結構のぞかれてて、なにか警戒する感じではあった」 男性が駐車場で車に乗るたびに部屋からのぞいていたという木村容疑者。事件の直前は、窓のシャッターがあくことはなかったということです。 警察は、動機などを追及しています。