アフリカ中部カメルーンの選挙管理委員会は27日、ポール・ビヤ大統領(92)が12日に実施された大統領選で当選したと発表した。ビヤ氏は現時点で世界最高齢の国家元首で、7年の任期を全うすれば99歳になる。野党からは反発の声があがっている。 選管によると、ビヤ氏の得票率は53.66%で2位候補を約20ポイント上回った。ビヤ氏は1982年から大統領の座に就いており、今回で8選目となる。汚職や高い失業率、ビヤ氏自身の健康不安説など逆風もあった。だが、前回2位だった候補が政権の影響下にある選管に立候補を却下され、野党はビヤ氏に対抗できる有力候補を擁立できなかった。 12日の投票日以降、選挙不正を訴える野党支持者の抗議が続いている。英BBCによると、26日の抗議では治安部隊との衝突で4人が死亡した。野党陣営によると、支持者の逮捕も相次いでいるという。(今泉奏)