いつどこで自分が標的になっているか分からない「盗撮」。近年、その摘発件数が大幅に増えています。その巧妙な手口と実態を取材しました。 相手の同意なく、ひそかに身体や下着などを撮影する「盗撮」。被害に遭っていること自体自覚しにくい犯罪です。 10代高校生 「怖いですね。でも多いので、スカートの下にズボンをはいたりなどして気をつけようとは思う」 「『大丈夫ですか、盗撮されてましたよ』と他の人が声をかけてくれてたことが2,3回くらいあるが、全部気づかなかった。後ろから盗撮されるとわからない」 ■盗撮行為の摘発件数は増加傾向 2023年7月に新たに施行された「性的姿態撮影等処罰法」。罰則が「3年以下の拘禁刑または300万円以下の罰金」と、盗撮行為に対しては以前よりも厳しく取り締まることができるようになりました。 施行後の盗撮行為の摘発件数は広島県内で増加傾向にあり、2025年では年間で200件を超えました。 広島南警察署の前杢菜美子巡査長は、これまで多くの女性被害者から聞き取りを行い、捜査に携わってきた1人です。 ■盗撮犯が狙う“大勢の人が集まる場所” 前杢さんによると、被害は「大勢の人が集まる場所」に集中していると言います。 広島南警察署生活安全課 前杢菜美子巡査長 「駅や商業施設内の階段やエスカレーターが主に多い被害現場になる。広島南警察署管内では特に駅が多い」 実際に全国でも盗撮行為の摘発件数のうち、商業施設と駅構内での発生が約55%で半数を超えています。 その手口は、極めて巧妙だといいます。 ■一見気がつかない巧妙な手口 広島南警察署生活安全課 前杢菜美子巡査長 「エスカレーターや階段など段差のある場所で、カバンや紙袋にスマホなどを入れて、女性のスカート内にカメラを差し込むような手口がメインとなってます。大胆にカメラをスカート内に差し入れて撮影することもあります」 さらに特殊なケースも… 性的姿態等撮影などの罪で有罪判決を受けた、元・小学校教員は、商業施設で穴を開けたスニーカーを女性のスカートの中に差し込み、撮影を繰り返していました。 3月5日には、福岡県でプライベートサウナの元経営者が性的姿態等撮影の疑いで逮捕されました。その際、使ったとされるのは、ハンガーフックの形をしたカメラでした。 盗撮の犯行に及ぶ動機の多くは身勝手なものだといいます。