神戸の少年野球チームのグラウンドに侵入し、野球用具などを盗んだとして男女2人が逮捕されました。 建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、垂水区の林業・奈良谷和久容疑者(41)と無職・山本桃李容疑者(32)です。 警察によりますと、2人は今年8月、神戸市西区にある中学硬式野球の強豪「ヤング神戸須磨クラブ」の敷地内に侵入し、野球用スパイクや蛇口など59点を盗んだ疑いがもたれています。警察は2人の関係性や認否を明らかにしていません。 被害にあった「ヤング神戸須磨クラブ」は、日本シリーズにも出場しているソフトバンクの野村勇選手などを輩出した、強豪チームです。 実はこの事件の直後、グラウンドに併設された倉庫やマイクロバスなどが焼ける火事がありました。近くに火の気がないことなどから、警察は放火の可能性もあるとみて捜査しています。 (ヤング神戸須磨クラブ代表 桂良樹さん)「見た瞬間は何がどうなっているのかちょっとわけがわからない状態でしたが、これからどうなるのか、このチーム潰れてしまうのではという不安ばかり」 チームの代表を務める桂良樹さんは、歴史あるチームの財産が失われてしまったと嘆きます。 (ヤング神戸須磨クラブ代表 桂良樹さん)「大事なスコアブックとか、有名な選手のものがいっぱい残っていた。それも燃やされていてもう振り返っても戻ってこないので、すごくむなしかった。悲しかったです」 警察によりますと、奈良谷容疑者は今年5月に別の場所の倉庫に放火したとして既に逮捕・起訴されているということで、警察は、今回の窃盗事件と火災との関連を慎重に調べています。