“デマ拡散”NHK党・立花孝志党首を逮捕 「ほっとした感じ」亡くなった元県議の妻が胸中を吐露

「なんと言いますか、ほっとしたという感じですかね」 こう安堵の表情で話すのは、元兵庫県議・竹内英明氏(今年1月に自殺)の妻だ。 11月9日、兵庫県警は「NHKから国民を守る党」の党首で元参議院議員の立花孝志容疑者(58)を名誉毀損の容疑で逮捕した。 逮捕容疑は2024年12月、街頭演説で竹内氏について「警察の取り調べを受けているのは多分間違いないと」などと発言し、また竹内氏が亡くなった直後の今年1月にも、街頭演説やSNSで「竹内元県議は、どうやら明日逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の内容を発言・投稿した疑い。 立花容疑者といえば、昨年11月、兵庫県知事選に出馬しながら、 「斎藤元彦さんを応援する、私に投票しないで」 などと言い、自らではなく再選を目指す斎藤元彦氏を応援する運動を展開して、「二馬力選挙」が問題となったこともある。 この兵庫県知事選の中でも、斎藤氏の疑惑が内部告発された問題について、 「黒幕は竹内」 などと確かな根拠もなく竹内氏を誹謗中傷し、SNSで拡散された。 このため、斎藤氏や立花容疑者を応援する人たちなどから、竹内氏に対する誹謗中傷が続き、竹内氏は昨年11月、斎藤氏が知事に再当選した直後に県議を辞職。当時、私(記者)の取材に竹内氏は、 「家族を守るにはこうするしかなかった」 と語っていた。 だが、県議を辞めた後も誹謗中傷は続き、竹内氏は今年1月18日、自ら命を絶った。 ■告訴のきっかけは先輩議員の訪問 竹内氏は早稲田大学時代から政治家を志望し、卒業後は旧民主党の職員などを経て、姫路市議1期、兵庫県議5期を務めたベテラン議員だった。 竹内氏の妻は、今年1月に亡くなった時は、あまりに突然だったため気が動転して、 「何も手がつかず、葬儀の案内すらできずにいました。何をどうすればいいのかと」 と振り返る。

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