「ぎりぎり狙い平然と」「自由振りかざし人権侵害」 立花孝志容疑者の言動に強い批判

元兵庫県議の竹内英明氏=当時(50)=に対する名誉毀損(めいよきそん)容疑で、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)が逮捕されたことを受け、竹内氏の妻(50)と代理人の郷原信郎、石森雄一郎両弁護士が9日、オンライン会見を開いた。郷原氏は立花容疑者の言動について「ぎりぎりを狙って許されないことを平然とやってきた」とし、今回の逮捕は「法を実質上無視した場合、それなりの対応が行われることを示す意味があった」と述べた。 郷原氏は、立花容疑者の行動が「(名誉毀損の)法的ハードルが高いことを見越して行われていた」と説明。死者の名誉毀損で処罰された事例はこれまでなかったとし、「死者の名誉毀損を含めて逮捕事実になったことが重要な点だ」と強調した。 街頭演説やSNS上でのこれまでの立花容疑者の言動は「法令違反、犯罪に該当するぎりぎりを狙い、自分が逮捕されたり処罰されたりしないだろうと自分なりの見込みで世の中で許されないことを平然とやってきた」と指摘。立花容疑者のような行動は犯罪であると示さないと野放しになってしまう懸念があるとし、「世の中の法を実質上無視するのに近い行動を取った場合には、それなりの対応が行われることを示す意味があった」と今回の逮捕を評した。 石森氏は立花容疑者について「政治活動の自由を振りかざし他者の人権を侵害し続けてきた」と指弾。立花容疑者と同様の言動が広がっているとして、「民主主義を守るためには震源地の立花容疑者を処罰してほしい」と訴えた。

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