京都府警東山署の50代の男性警部補が不倫をしていたとして、府警が本部長訓戒の処分にしていたことが府警への取材でわかった。府警は不倫を把握した後の9月、相手の女(41)=京都市山科区=を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕し、京都地検が起訴した。処分は12月4日付。 起訴状によると、女は9月2日、山科区の自宅で覚醒剤約0.3グラムを所持していたとされる。公判で検察側は、女が高校時代から覚醒剤を使っていたと主張している。 府警などによると、既婚者の警部補は2018年から今年7月ごろまで女と不倫していた。業務を通して知り合ったという。7月、不倫についての情報提供が府警に寄せられ、府警が9月に女を逮捕した。 府警の調べに警部補は、女が覚醒剤を使っていた認識はないという趣旨の説明をし、女を捜査していなかったという。府警は、警部補が捜査情報を流したり、薬物を使っていたりしたことは確認できなかったとしている。 監察官室は「職員に対する職務倫理教養や人事管理をさらに徹底していく」とコメントした。(石山綾香、茶井祐輝、佐藤道隆)