特急・南風のナイフ切りつけ事件、JR四国は先月に“列車で刃物男”想定の訓練をしたばかりだった⋯今回の事件を受け「より適切な対応の検証を開始」

25日夜、JR土讃線を走行中の特急列車「南風」の車内で、ナイフを持った63歳の男が車掌を切りつける事件がありました。列車は緊急停止し、男は列車内で現行犯逮捕されていて「一部の行為を認めている」ということです。 逮捕されたのは、大阪府枚方市の無職・山内基正容疑者(63)です。高知東警察署の調べによりますと、山内容疑者は25日夜10時15分ごろ、大豊町船戸付近のJR土讃線を走行中だった特急「南風」の車内で、ナイフで60代の車掌を切りつけた、傷害の疑いが持たれています。 列車は、岡山発高知行きの特急「南風25号」で、運転士1人、車掌1人、乗客90人ほどが乗っていました。 切りつけられた車掌は、左手の人差し指と小指に切り傷を負ったということですが、命に別状はありません。また、乗客にもけがはありませんでした。 JR四国によりますと、事件が起きた時、列車は緊急停止ボタンが押され、大田口駅から土佐穴内駅方面に600mほどの線路上で緊急停止したということです。 その後、乗客は線路に出て避難しましたが、駆けつけた警察が山内容疑者を傷害の疑いで現行犯逮捕し、安全が確認されると再び列車に乗り込んだということです。そして乗客を乗せた列車は大杉駅まで移動して部分運休となり、乗客は後続の列車に乗り換えたということです。 山内容疑者は、乗客として列車に乗っていたとみられ「一部の行為を認めている」ということで、警察が動機や経緯を調べています。 JR四国は2025年12月に、警察と合同で「列車内で不審者が刃物を持って暴れ出す」という想定で訓練を行ったばかりでした。 その訓練では、車掌が乗客を列車の外に避難させ、社員が「さすまた」を使って犯人を制圧し、通報を受けた警察官が駆けつけ犯人を取り押さえる⋯という一連の対応を検証していました。 今回の事件を受け、JR四国は「お客様に、ご心配とご迷惑をおかけしましたことを、深くお詫び申し上げます。今回の事象を受け、同様の事態が発生した時にどのような対応がより適切か、検証を開始しております。引き続き、お客様と従業員の安全確保を最優先に、訓練などで対応能力の向上に努めて参ります」などとコメントしています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加