【AFP=時事】4人の女性に対するレイプの罪などに問われているノルウェーのメッテ・マリット皇太子妃(52)の連れ子、マリウス・ボルグ・ホイビー被告(29)は3日、首都オスロの裁判所で、4人の女性をレイプしておらず、性行為は合意に基づくものだったと主張した。 ホイビー被告は、皇太子妃が2001年にホーコン皇太子と結婚する前の1997年、当時のパートナーとの間に生まれた。4人の女性をレイプした罪など38件の罪に問われており、有罪となれば16年以下の拘禁刑を科される可能性がある。 ホイビー被告の裁判はノルウェー王室を混乱に陥れているが、メッテ・マリット皇太子妃は、米司法省が開示した資料によって少女らへの性的人身取引の罪で起訴され勾留中に自殺した富豪ジェフリー・エプスタイン元被告との親密な関係を暴露され、非難の的となっている。 緑のズボンにセーターという服装のホイビー被告はオスロ地方裁判所で、検事が38件の罪状を読み上げる間、無表情を保っていた。 ホイビー被告はレイプの罪については無罪を主張したが、暴行罪、麻薬関連の罪、交通違反、接近禁止命令違反など、より軽微な罪状については有罪を認めた。 ホイビー被告は1日、暴行、刃物による脅迫、接近禁止命令違反の疑いで再逮捕され、4週間勾留されることになった。 検察側は、2023年に義父ホーコン皇太子と共にノルウェーのロフォーテン諸島で休暇を過ごしている際に起こした1件を含むすべてのレイプについて、合意に基づく性行為の後に別個に行われたもので、女性側が深酒の後で自衛できない状況下で行われたケースが多かったと主張した。 これに対し弁護側は、「マリウスが無罪を主張するのであれば、彼はすべての行為を完全に正常で合意に基づく性行為と認識していたというだけのことだ」と主張した。 警察は、ホイビー被告の携帯電話から、同被告が眠っている被害者をレイプしている場面とみられる動画を発見した。この被害者は法廷で、ホイビーとの短い性行為を途中で切り上げた後、眠りに落ちたことを覚えていないと述べた。 被害者の一人は、2018年にオスロ郊外にあるスカウグム宮殿内で行われたアフターパーティーについて、涙ながらに証言した。 ホイビー被告は2024年8月4日、前夜に交際相手の女性に暴行を加えた疑いで逮捕された。 数日後、「口論の後、アルコールとコカインの影響下で行動した」ことを認め、「精神的な問題」を抱えており、「長年にわたり薬物依存症と闘っていた」ことを認めた。 その後、複数の元交際相手が名乗り出て、ホイビー被告から身体的および精神的な虐待を受けたと訴えた。 警察による捜査で、睡眠中または酔って意識を失っている4人の女性に対するレイプを含む、一連の容疑が発覚した。ホイビー被告レイプする様子を動画や写真で記録していた。 最後のレイプ疑惑は、警察の捜査開始後に行われた。 テレビ局TV2が3日に発表した世論調査で、ノルウェー国民の70%以上が、近年のさまざまなスキャンダルによって王室の地位が弱まっていると考えていることが示された。 皇太子夫妻はホイビー被告の裁判に出席していないが、メッテ・マリット皇太子妃はさまざまな面で苦境に立たされている。 エプスタイン元被告との関係をめぐる疑惑に加え、不治の肺疾患を患っており、将来的にはリスクの高い肺移植手術が必要になる可能性が高い。 ホイビー被告の公判3月19日に結審し、その数週間後に判決が言い渡される見通し。【翻訳編集】 AFPBB News