ベルリン、ドイツ、10月7日 (AP) ー ドイツ連邦検察庁は6日、元対外情報機関のトップをスパイ容疑で逮捕したと発表した。 連邦検察庁は声明で、1998年12月から2005年11月まで連邦情報局(BND)の長官を務めたアウグスト・ハニング容疑者(80)が、「反逆的スパイ行為、国家機密の探知、反逆未遂、およびスパイ行為の強い疑いがある」と述べた。同容疑者はドイツ南部のアウグスブルク近郊バート・テルツ=ヴォルフラーツハウゼンで逮捕された。 また、同容疑者の元側近でマンフレート・Dとだけ特定されている男も6日、ドイツ西部のシュタインフルトで逮捕された。この男は、反逆未遂および反逆的スパイ行為のほう助の罪に問われている。 声明では、両容疑者がどの国のためにスパイ行為を行っていた疑いがあるのかについては明かされなかった。 検察庁によると、マンフレート・D容疑者はハニング容疑者の官房長(首席秘書官)を務めていたという。 BNDでのハニング容疑者の任期終了後、マンフレート・D容疑者は2012年3月から2026年3月まで、その後の歴代BND長官数名の官房長を務めた。「その立場上、同容疑者は機密情報にアクセスすることができた」と検察庁は述べている。 両容疑者は2010年春、「報酬と引き換えに」マンフレート・D容疑者がBNDから価値ある情報資産をハニング容疑者へ継続的に送信することで合意していたとみられる。 声明では、「これまでの捜査結果によると、長年にわたりマンフレート・D容疑者は約2000件の文書をハニング容疑者に提供しており、その多くには連邦情報局が内部目的、特に幹部向けの情報ブリーフィングのために専ら使用する機密情報が含まれていた」と主張している。 ハニング容疑者はこれらの情報を自身の民間のコンサルティング業務に使用していたと声明は付け加えた。 同検察庁は「あるケースでは、ハニング容疑者はマンフレート・D容疑者から提供された機密情報を利用して、外国の情報機関の職員向け分析報告書を作成していた」と明らかにした。 検察庁は外国の工作員がどの国のために働いていたかについては言及せず、「その資料が意図した受領者に届いたかどうかはまだ特定されていない」と付け加えた。 6日には両容疑者の自宅や事務所などの宅地捜索が行われた。(日本語翻訳・編集 アフロ)