怒り狂う父の壮絶な暴力、少女は「靴を買って」と言えず足の指は曲がったまま 「大人は気づいてくれない」…ある塾が救いの手に

20代の山本智美さん(仮名)には長年、誰にも言えない秘密があった。父が家族に暴力をふるうことだ。中でも、中学3年の夜中の出来事が忘れられない。 「あの時は死ぬかと思った」 目を覚ますと、すぐ脇の布団で父が母を押さえ付け、怒り狂って大声を上げている。 「壁に包丁が突き立てられていて怖かった。布団の中に隠れた」 家計は困窮していて、生活保護を受けていた。生活保護を受けていた。靴が小さくなっても「買って」と言えなかった。大人になった今、足の指は曲がったままになった。 そんな智美さんの救いになったのが「無料塾」。勉強を無料で教えてくれるだけでなく、家庭訪問もして困窮家庭の子どもに寄り添ってくれる。「伴走型支援」が特徴だ。 塾の運営は、埼玉県が16年前に始めた福祉事業「アスポート」の一環。今や全国から注目されているアスポートが、智美さんの自立を支える力になった。(共同通信編集委員室=池谷孝司)▽ヤングケアラーだった

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