ワシントン条約で取引が規制されているインドホシガメなどを無許可で輸入しようとしたとして、大阪府警は28日、府内に住む高校生の少年(17)ら3人を関税法違反(無許可輸入未遂)の疑いで逮捕し、発表した。 ほかに逮捕されたのは、少年からカメなどを購入予定だった建設作業員の男(57)=大阪府富田林市=と会社役員の男(26)=東京都足立区。 府警は「共犯関係にある」として、いずれも認否を明らかにしていない。 生活環境課によると、3人の逮捕容疑は、5月8日、少年が航空機でタイから関西空港に帰国する際、税関に申告せずに、取引が規制されているインドホシガメ3匹、特定外来生物である5種類のザリガニ計13匹、スネークヘッド3匹を手荷物のスーツケースに入れ、輸入しようとしたというもの。 関西空港の税関職員が発見し、府警に情報提供していたという。 また、建設作業員の男は、5月3日、兵庫県伊丹市内の男性に、同じく取引が規制されているハミルトンホシガメ1匹を25万円で販売した種の保存法違反(譲渡禁止)の疑いももたれている。 府警によると、少年はSNSを通じて魚やイモリを売っており、建設作業員の男と会社役員の男とは、それぞれSNS上で知り合ったとみられる。 建設作業員の男はインドホシガメやザリガニを転売目的で、会社役員の男はザリガニを観賞目的でそれぞれ少年に密輸を依頼し、渡航などの費用は会社役員の男が出していた。 少年はタイに入国した後、依頼を受けたものや自ら飼育する目的の生き物を現地の業者などで見繕い、自ら購入していたとみられるという。 少年の供述によると、購入代金はインドホシガメとザリガニを合わせて18万円で、いずれもタイで入手したという。 7月に府警が3人の自宅を捜索したところ、それぞれ特定外来生物にあたるザリガニや淡水魚のオオタナゴを飼育しているのを確認したという。 府警は、3人が種の保存法で禁止されている生物の飼育や密輸を繰り返していた可能性もあるとみて調べている。(黒田陸離)