「闇バイト、応募しないで」-。熊本県警は、闇バイトで集められた若者らが強盗や特殊詐欺に加担させられる事件が全国で相次いでいることを受け、募集の手口や危険性を訴える動画を制作し、公式ユーチューブで公開している。 警察庁の資料などを基に約4分の動画にまとめた。交流サイト(SNS)で「高額報酬 日給5万円」「送迎するだけ」などの誘い文句で高収入や手軽さをアピールする方法を例示。秘匿性の高いメッセージアプリをダウンロードさせて個人情報を聞き出す手口を解説し、絶対に応募しないよう呼びかけている。 県警の平田美和少年保護対策室長は「犯罪組織は逮捕されやすい犯罪の実行役をSNSで募って使い捨てる。万が一、応募してしまった場合は警察に相談してほしい」と話す。 県警は昨年11月から、県内の高校に警察官らを派遣し、手口や危険性を説明する緊急対策を実施している。(遠山和泉)