資生堂の化粧品の模造品ネット販売容疑、31歳男逮捕 香港から発送

化粧品大手「資生堂」(東京都中央区)の人気ブランド化粧品の模造品を通販サイトで売ったとして、大阪府警は22日、大阪市浪速区の販売業、柳沢駿容疑者(31)を商標法違反(侵害とみなす行為)と医薬品医療機器法違反(模造医薬品の販売)の疑いで逮捕した。 また、知人の会社代表の男(29)=同市西区=についても両容疑で逮捕状を取り、行方を捜している。捜査関係者への取材でわかった。 大手ブランドの化粧品をめぐっては、通販サイトやフリマサイトを介して模造品や模倣品が売られるケースが目立っており、効能や安全性が保証できないとして、各社が注意を呼びかけている。 捜査関係者によると、柳沢容疑者と男は2024年5~6月、他の人物と共謀し、資生堂ブランド「クレ・ド・ポー ボーテ」の化粧下地「ヴォワールコレクチュールn」(税込み7700円)の模造品を、通販サイトを介して客2人に1個ずつ売り、同社の商標権を侵害した疑いがもたれている。 いずれも正規品より価格が安く、見た目を似せた容器で中国・香港から発送され、成分鑑定で模造品と確認された。客2人に健康被害は確認されていないという。 模造品の出品者として通販サイトに登録されていたアカウントや口座は、柳沢容疑者らとは別の人物の名義だった。府警は、中国にいる人物と通じる関係者らと共謀して模造化粧品を販売していたとみている。

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