伊豆大島(東京都大島町)の海岸で昨年10月、30代女性の白骨化した骨の一部が見つかり、警視庁捜査1課は24日、死体遺棄と死体損壊の容疑で、元交際相手で、島内に住む畳店経営の男(45)を逮捕した。 捜査関係者への取材で分かった。男は関与をほのめかす供述をしているという。 捜査関係者によると、女性はかつて島で暮らしていた飲食店アルバイトの高瀬静香さん(37)。昨年8~9月ごろ、「沖縄に行く」「伊豆大島の彼氏のところに行く」などと話していたが、その後行方が分からなくなった。 関係者などによると、高瀬さんは数年前に伊豆大島を訪れ、しばらく島内のスナックで働くなどしていた。島外に妻子がいる男と交際関係を巡ってトラブルになり、迎えにきた家族と共に島を去ったという。 骨は昨年10月23日午後3時ごろ、島民の男性が大島町の砂の浜を散歩中に発見し、110番した。見つかったのは仙骨や大腿(だいたい)骨で、白骨化し、燃えたり切断されたりしたような跡もあったという。DNA型鑑定の結果、今月14日、高瀬さんのものと判明した。 高瀬さんは全国のリゾート地を転々としながら住み込みで働く生活を続けていた。行方不明になる直前は、静岡県下田市で働いており、部屋には荷物などが残されたままだったという。