神埼市内で11日、息子をかたったニセ電話詐欺の被害が相次いで発生した。いずれも同窓会の案内が来ているかという問い合わせを糸口に、高齢女性2人が計310万円をだまし取られた。今月5日ごろから神埼市や吉野ヶ里町で同様の不審電話が確認されているという。 同署によると、10日に1人暮らしの80代女性宅に息子を名乗る男から電話があり、高校の同窓会の案内が来たかを尋ねられた。女性が声の違いを指摘すると電話口の人物は「風邪をひいている」などと答えた。翌11日には病院に行ったと電話があり、「もうかる話があり、金がいる。知人が家まで取りに行く」と告げられた。自宅に来た男に100万円を渡し、だまし取られた。 別の70代女性宅にも10日に息子をかたって「高校の同窓会のはがきが来る」と電話があった。11日には証券会社の社員を名乗る男から電話で「息子さんは税金を払っていない。逮捕されないように話し合う」と告げられ、自宅に来た弁護士という男に現金210万円を渡してだまし取られた。 神埼署は「電話でお金や通帳、キャッシュカードなどの話があれば詐欺と疑って家族や警察に相談して」と呼びかけている。