仙台市内で客引きのトラブルを納めるために用心棒をしたとして、指定暴力団稲川会系の組員の男と依頼した側の客引き、いわゆるキャッチの男が逮捕されました。 暴力団排除条例違反の疑いで逮捕されたのは、指定暴力団稲川会系組員の男(36)と住居不定・職業不詳の男(22)です。 警察によりますと、職業不詳の男は特定の店舗に属さずに風俗店などの客引きをしていて、2024年9月ごろ、青葉区国分町で起きたトラブルの収拾を組員の男に依頼し、用心棒としての役務の提供を受けた疑いがもたれています。警察は捜査に支障があるとして、2人の認否を明らかにしていません。 県の暴力団排除条例は、国分町などを「暴力団排除特別強化地域」とし、風俗店や客引きなどを「特定営業」に指定しています。その上で、特定営業が暴力団から用心棒の役務の提供を受けることを禁じ、暴力団には用心棒の役務の提供を禁止しています。 警察は、2人の間に金銭のやり取りがなかったかなど、事件の詳しい経緯を調べています。