今年1月、JR長野駅前で男女3人が襲われて1人が死亡した事件で、現場から逃走したとされる男性が逮捕されたのは、事件発生から4日後だった。その間の捜査手法として、複数の防犯カメラ映像をつなげる「リレー捜査」が注目を集めた。 街中で見かけることも珍しくなくなった防犯カメラだが、撮影記録が事件収束への決め手となったケースは過去にもある。 2021年8月、東京メトロ白金高輪駅で起きた硫酸事件も、防犯カメラを駆使して事件発生4日後に逃走していた被疑者を沖縄県内で逮捕した。 2024年12月に北九州市のファストフード店で中学生の男女2人が襲われ女子生徒が死亡した事件も、5日後の被疑者逮捕につながったのはリレー捜査だったとされる。 さまざまな事件で威力を発揮しているリレー捜査だが、犯人特定の証拠として本当に十分なのだろうか。裁判で有罪に導くまでの決定打として機能しているのかどうか、刑事事件にくわしい澤井康生弁護士に聞いた。