入札前の工事資料を外部に漏えいしたとして、滋賀県警捜査2課と彦根署は26日、地方独立行政法人法違反の疑いで、滋賀県立大(滋賀県彦根市)財務課施設管理係副主幹の男(43)を逮捕した。 逮捕容疑は、2023年11月ごろ〜24年3月ごろ、同大学が予定していた施設工事の入札2件について、秘密事項を含む工事資料をそれぞれ部外者に漏えいした疑い。認否は明らかにしていない。 捜査2課によると、男は22年4月以降、県から同大学に派遣され、大学が発注する工事の設計や監督などの業務を担当していた。県警は漏えいによって入札の不正や見返りがなかったかなどを調べる。 職員の逮捕を受け、県立大の井手慎司理事長は「極めて遺憾であり、重く受け止めている。事実関係を確認のうえ、適正に対処していく」とのコメントを出した。