国税局の職員や弁護士などを名乗る男たちから電話で「脱税の可能性がある」などと言われ、越前町に住む70代の女性が現金1350万円をだまし取られたことが分かりました。 警察によりますと、越前町に住む70代の女性は、今年2月中旬から3月1日にかけて、国税局を名乗る男から「税金の未納があり検察が調べている」などと突然の電話を受け、口座番号や預金金額を男に教えたということです。 するとその後、今度は検察庁や弁護士を名乗る男から電話があり「逮捕され、取り調べを受けることになる」「脱税の可能性があり、銀行口座が凍結されて使えなくなるので、弁護士協会の貸金庫で一緒に管理しましょう」などと言われ、現金1350万円を段ボール箱に入れて、指定された住所に送ってしまったということです。 お金を送った際に「誰にも言わないで欲しい」と言われたことから、女性が不審に思って警察に相談したことで被害が発覚しました。女性は一人暮らしで、男たちからの電話は自宅の固定電話にかかってきたということです。 警察は特殊詐欺事件として捜査を進めるとともに、電話で金銭を要求するような話が出たら、まずは知人や家族に相談するなど、注意を呼び掛けています。