フィリピンのドゥテルテ前大統領、ICC初審理 オンライン出廷

[ハーグ 14日 ロイター] – オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は14日、人道に対する罪の疑いで逮捕されたフィリピンのドゥテルテ前大統領(79)の初審理を行った。ドゥテルテ氏は拘置所からオンラインで参加し、自身の氏名と生年月日を答えた。 ドゥテルテ氏は大統領在職中にフィリピンの薬物犯罪対策で数千人の容疑者の殺害を招いた疑いがあるとされている。ドゥテルテ氏は容疑内容について説明されたが、裁判所は罪状認否については求めなかった。弁護人は、ドゥテルテ氏は深刻な健康問題を抱えており、これ以上の発言はできないと説明。ドゥテルテ氏の逮捕とオランダへの移送は「純然たる拉致」だと主張した。 裁判所側は、オランダへの到着時にドゥテルテ氏を診察した医師が、精神上の問題はないとする見解を示したと説明した。 ドゥテルテ氏は12日にロッテルダム空港に到着後、陸路で拘置所に移送された。ソーシャルメディアの動画メッセージでは、自身の行動についての責任を認めた。 数カ月以内に罪状認否の審理が設定される可能性が高いものの、公判は2026年まで開始されないとみられている。

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