茨城県警捜査3課は28日、消防団の詰め所や自治体の防災倉庫を狙って発電機や投光器などを盗んだとして、窃盗などの疑いで逮捕した水戸市の解体工の男(38)の捜査を終結したと発表した。 県警は、容疑者が起訴済みの3件を含め、昨年3月ごろから11月ごろにかけ、同県ひたちなか市や茨城町、東海村など11市町村で計91件、被害総額計560万円の窃盗などに関わったとみている。同容疑者は容疑を認め、「遊ぶための金が欲しかった」と話しているという。 県警は昨年11月、同容疑者を同年9月29日午後2時40分ごろに東海村の消防団車庫に侵入し、発電機1台など5点、計14万4千円相当を盗んだ疑いで逮捕。その後の捜査で、同容疑者はこれを含む3件の同種事案で窃盗罪などで起訴されている。 計91件のうち55件は、夜間に消防団の詰め所を狙ったもので、ほかも自治体が地域に設置している防災倉庫を狙ったものが多かった。機材があるのを知り、スマートフォンの地図アプリなどで場所を調べて侵入していたとみられるという。(古庄暢)