大町市の職員が工事の入札情報を漏らした疑いで逮捕された事件。 容疑者の男は市の聞きとりに対し、事業者の代表とは、趣味を通じた先輩、後輩の仲で、「軽率だった」と話していて、警察は金銭の見返りがあったかなど、詳しく調べる方針です。 公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された大町市の職員、牛越秀仁容疑者57歳の身柄はきょう、長野地方検察庁に送られました。 牛越容疑者は、大町市が去年12月に行った市立図書館の照明をLED化する工事の一般競争入札を巡り、信光実業大町支店の担当者に、設計額に近い金額を教えて、落札させた疑いがもたれています。 警察は22日、牛越容疑者が勤務していた施設などを家宅捜索し、証拠品を押収しました。 市が今年3月に行った聞き取り調査で牛越容疑者は「工事の概算の事業費は担当の課長に聞いた」と説明したということです。さらに、自ら教えたのではなく、「業者からアクションがあった」とし、入札情報を漏らした疑いがある事業者の代表とは、家が近く、趣味を通じた先輩、後輩の仲で「軽率だった」と話しているということです。 警察は、金銭の見返りがあったかなど、今後さらに詳しく調べる方針です。