中野市の4人殺害事件から25日で2年 被告は遺族などへの謝罪の言葉なく…裁判は9月から始まる見通し

中野市で住民と警察官あわせて4人が殺害された事件から、25日で2年になります。 被告の裁判は9月から始まる見通しですが、家族と面会することもなく、遺族などへの謝罪の言葉もないということです。 中野警察署では23日、事件を覚知した時刻、午後4時26分に合わせて、黙とうが行われ亡くなった4人を悼みました。 橋本和也署長:「亡くなられた方の無念、ご遺族の悲しみをしっかりと受け止めて、治安維持に最善を尽くしていきましょう」 中野市江部でおととし5月25日の夕方、散歩をしていた近くに住む女性2人が男にナイフで襲われ死亡。 さらに、パトカーで駆け付けた中野警察署の警察官2人が猟銃で撃たれるなどして、死亡しました。 男は4人を襲ったあと、銃を持ったまま自宅に立てこもります。 事件発生からおよそ12時間後、男は警察官に確保されました。 凶行に及んだのは農業の青木政憲被告・33歳。 女性2人を襲った動機についてー。 「ぼっち(ひとりぼっち)だと馬鹿にされていると思った」 4人を殺害した罪などで逮捕・起訴されました。 青木被告の弁護人によりますと、事件の裁判員裁判は長野地方裁判所で今年9月から始まる見通しだといいます。 現在の被告については、裁判には全く興味がない様子で、車やバイクの雑誌などを読んで過ごしているといいますが、家族と面会することはなく、遺族などへの謝罪の言葉もないということです。 裁判の最大の争点は責任能力で、犯行時の青木被告の精神状態などが争われる見通しです。

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