名古屋市立の小学校の教師が、盗撮した女子児童の画像をSNS上で共有していたとして逮捕された事件で、逮捕された教師の男が、学校のデジカメを使い盗撮していたという趣旨の供述をしていたことが新たに分かりました。 逮捕・送検された、名古屋市立の小学校の教師・森山勇二容疑者(42)らの犯行に、阿部文部科学大臣は6月27日の会見で、怒りをあらわにしました。 阿部俊子文科相: 「教師への信頼が損なわれるような状況が生じていることにつきまして、極めて遺憾。怒りを覚えるところでございます。断じて許せません」 森山容疑者は2024年9月ごろ、女子児童のショートパンツの中の下着をデジタルカメラで盗撮し、SNSのグループに共有した疑いがもたれています。 捜査関係者によりますと、森山容疑者は調べに対し、「学校のデジカメを使用して盗撮していた」という趣旨の供述をしているということです。 森山容疑者は学校行事の活動記録や児童の集合写真を撮影する立場で、警察が自宅を捜索したところ、学校のデジタルカメラが見つかったということです。 小学校の校長: 「話があったのは、着替えの部屋から出た時に、廊下で森山に出くわすことが何度かあったと。複数ですね」 学校によりますと、児童が着替えをする部屋の近くで、森山容疑者の不審な行動が目撃されていました。 森山容疑者ら10人ほどの教師が画像を共有していたグループでは、着替えをする児童の画像も確認されています。 27日午後に会見を開いた名古屋市教育委員会は、着替えが必要な体育の授業を中止したことを説明した上で、盗撮用のカメラが他にも隠されていないか探すことを検討するとしています。 また、スクールカウンセラーが児童全員に面談を行い、心のケアに努めるとしています。