英語能力試験「TOEIC」の試験場で「替え玉受験」をしようとしたとして、警視庁は30日、中国籍の京大院生王立坤(おうりつこん)容疑者(27)=京都市左京区=を有印私文書偽造・同行使容疑で再逮捕し、発表した。これまでに別の会場で他人になりすまして受験しようとしたとして5月以降、2回逮捕されている。王容疑者は黙秘しているという。 国際犯罪対策課によると、再逮捕容疑は2月16日、東京都北区の試験会場で、架空人物の氏名を書き、自分の顔写真を貼り付けた受験票を作り、提示したというもの。会場にはカンニングで高得点を取りたい複数の中国人が集まっていたといい、王容疑者は回答を教える役だったとみている。 5月の王容疑者の逮捕後、同課が他会場の受験状況を確認したところ、今月7日にあった練馬区の試験会場では77人の中国籍の男女が同じ住所で申し込んでいた。同22日の港区の試験会場でも18人が同一の住所だったという。