特殊詐欺の被害者だったのが「受け子」に…末端メンバーの募りにくさ背景か 報酬受け取る人物も 愛知

特殊詐欺の被害者が、犯人グループの一員として犯行を手伝わされるケースが相次いでいます。愛知県警は今年1月から7月末までに6人を摘発しました。 愛知県警によりますと7月23日、73歳の男がほかの者と共謀して警察官をかたり、愛知県春日井市の女性(88)からキャッシュカード2枚をだまし取った疑いで逮捕されました。この男は今年5月、同じ手口で1億円以上をだまし取られた被害者でした。金をだまし取られた後、詐欺グループから勧誘や脅しを受け現金やカードを被害者から受け取る「受け子」になった可能性があるということです。 愛知県警は今年1月から7月末までに、こうした被害者から加害者に転じた容疑者について20代から70代の男女計6人を摘発しました。6人のなかには、報酬を受け取った人物もいたということです。 捜査幹部によるとSNSなどでの規制が進んだことで、犯人グループが末端の「受け子」や、現金を口座から引き出す「出し子」を募りづらくなり、だました被害者を脅すなどして担わせている可能性があると指摘しています。

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