世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁(82)の弁護団は14日、特別検察に対し、17日か18日に出頭して取り調べに応じる意向があると伝えた。聯合ニュースなどが伝えた。特別検察は15日の出頭を求めていたが、韓総裁側は健康上の問題を理由に拒否した。 特別検察は、教団の元幹部=請託禁止法違反罪などで起訴=が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領=の妻、金建希(キム・ゴンヒ)被告=あっせん収財罪などで起訴=に高額なネックレスなどを渡し、見返りに教団の事業で便宜を図らせたとみて捜査。韓総裁が元幹部に指示したとみて、韓総裁を容疑者として取り調べる方針。韓総裁は容疑を強く否認している。 特別検察は8日、11日、15日と3度にわたり韓総裁に出頭を求めていた。韓総裁側が早ければ17日に事情聴取に応じる意思を示しているものの、特別検察は、指定の期日に出頭しない場合は裁判所に逮捕状を請求することも検討するとしている。 韓総裁は旧統一教会を創始した文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(2012年に死去)の妻。文氏の死後、旧統一教会の総裁となった。【ソウル福岡静哉】