事件当日は体調不良を理由に遅刻か 強盗殺人容疑で逮捕のベトナム人技能実習生(32) 広島市西区・ベトナム人女性殺害事件で

広島市の集合住宅でベトナム国籍の女性が殺害された事件で、警察は、同じベトナム国籍の技能実習生の女を強盗殺人などの疑いで逮捕しました。関係者によりますと、女は事件当日の午前、体調不良を理由に遅刻していたことが分かりました。 強盗殺人と住居侵入の疑いで逮捕・送検されたのは、広島市佐伯区に住むベトナム国籍の技能実習生、ディン・ティ・フォン容疑者(32)です。警察によりますとディン容疑者は15日、西区中広町の集合住宅の一室に侵入し、グエン・トゥイ・ガーさん(当時32)の頭や顔を、何らかのかたいもので複数回たたいて殺害し室内を物色した疑いがもたれています。 警察は、捜査に支障があるとして、ディン容疑者の認否を明らかにしていません。 事件発生から容疑者逮捕まで10日…。現場周辺では、安堵の声などが聞かれました 付近住民 「不安だった。ちょっとほっとしました」 近所で働く外国人 「見られ方が悪くなる。『外国人は〜』と見られるので、そういうところが不安」 ■事件当日のディン容疑者の動きは 捜査関係者によりますと、事件があったグエンさんの部屋には監視カメラが設置されていましたが、カメラが壊されたような状態で見つかっています。 関係者によりますと、ディン容疑者は2022年から佐伯区の食品メーカーに勤務し、食品の製造ラインで生産の補助を担当。勤務態度に特に問題はなく、プライベートでは主に同居する仲間たちと交流していたということです。一方で、事件当日となる15日、ディン容疑者は、体調不良を理由に勤務先の会社に遅刻して出勤してきたということです。 また、ディン容疑者の知人によりますと、容疑者は金銭トラブルも抱えていたといいます。また、現場周辺の住民は、グエンさんとディン容疑者の間に事件前からトラブルがあったと話しています。警察は事件の動機などについて慎重に捜査を進めています。 一方で、グエンさんは5月30日の夜、自宅近くで見知らぬ女から、暴力をふるわれけがをしたとして、警察が、傷害事件として捜査をしていました。

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