経済学者の成田悠輔氏が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜午後1時55分)に出演。NHKから国民を守る党の党首、立花孝志容疑者(58)が1月に死亡した元兵庫県議の竹内英明氏に関する虚偽の情報を発信したとして、名誉毀損(きそん)容疑で兵庫県警に逮捕されたことについてコメントした。 成田氏は立花容疑者の逮捕について「これが見せしめの劇場型逮捕として機能するのか、むしろ火に油を注いで裏目に出てしまうのか分からない感じがする」と語り、「現代の魔女狩り問題みたいな感じになっていると思う。インターネットで誰でも発信できる、事実がうそか本当かもう誰にも分からない。そこで誰かを敵として認定する、黒幕として認定して全員で抹殺していくっていうことを順番にやるってことですよね」と私見を述べた。 立花容疑者の言動が竹内氏への誹謗(ひぼう)中傷を加速させた面もあるが、「この問題は立花さんという個人をどうしたところで直接には解決できない社会現象、自然現象みたいな問題だと思うんです。今回のものが、自然現象に油や燃料を注いでしまう可能性があるってことも気をつけなきゃいけないのかな」と語った。 また「特に最近、国がとか、権力が真実を隠そうとしているってストーリーがネットで拡散しやすい。こういうものも、それの材料になってしまう可能性がある」と今回の逮捕がネット上で消費されることにも懸念を示した。 成田氏は「警察もメディアもこの番組も、罪深い部分もあるなって気もしちゃったんです」とも指摘。「誹謗中傷系とか迷惑系とか炎上系のインフルエンサーの場合、たたかれることも燃料のうち」とし、「こうやってセンセーショナルに取り上げることが、注目を助けてしまっている側面もあると注意しなくちゃいけないのかな」と語った。 司会のフリーアナ石井亮次が「ざっくり、嫌な時代だなと思っちゃうんですけど、どうしたもんですかね」とため息をつくと、成田氏は「番組やめるしかないんじゃないですか」と身もふたもない発言で出演者を困惑させていた。