NHKから国民を守る党が10日、党首の立花孝志容疑者(58)の逮捕を受け、参議院会館内で緊急記者会見を行った。 立花容疑者は1月に死亡した元兵庫県議の竹内英明氏に関する虚偽の情報を発信したとして、名誉毀損(きそん)容疑で兵庫県警に逮捕された。同容疑者は、斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及した竹内氏について、犯罪の嫌疑が掛けられていると繰り返し発信。竹内氏の妻が、立花容疑者の発信内容は虚偽だとして、刑事告訴していた。 自民党は、連立政権から公明党が離脱した後の10月15日、NHK党の唯一の国会議員、斉藤健一郎参院議員と、参院会派「自民党・無所属の会」を結成したばかりだった。 会見に出席した斉藤氏は党首逮捕の影響を聞かれ「結論から申し上げますと、何もありません」と返答。「あくまでも党の政治団体としての『NHKから国民を守る党』の党首として逮捕を受けた形ですので、あくまでも私は国会活動の方は無所属としてやらせていただいおります。そして、無所属で自民党会派と組ませていただいている、という形なので。全くこれに対する国会への影響はない」と説明した。 高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、自民党が参院で統一会派を組んでいることについて問われ、「(NHK党ではなく)無所属の議員」と主張。さらに「おたずねの件は警察で捜査中ですので、個別のコメントは差し控えます」と立花容疑者の逮捕については触れず、「斉藤氏が所属している政治団体に関することは、当該団体におたずねをお願いしたい」と述べるに留めた。 同党は9日夜にX(旧ツイッター)を通じ「【お知らせ】本日早朝の立花孝志党首の逮捕につきまして、関係各所ならびにご支援者の皆様にご心配とご迷惑をおかけしておりますことを、心よりお詫び申し上げます」とポスト。続けて「党としては、法令に則り関係機関と連携しつつ、冷静かつ誠実に対応してまいります。確かな情報が確認され次第、改めて会見等でお知らせいたしま」とポストしている。