東京入管に駆け込み「学校に行きたい」 タイ国籍12歳少女に個室マッサージ店で違法労働させた母親に逮捕状…台湾で拘束中

タイ国籍の12歳の少女が、東京都内の個室マッサージ店で違法に働かされていた事件。 警視庁が少女の母親に対し、児童福祉法違反の疑いで逮捕状を取ったことが12日新たに分かりました。 事件は2025年9月、少女が東京出入国在留管理局を訪れたことで明らかになりました。 12歳の少女: タイに帰りたい。学校に行きたい。 タイ北部で暮らしていた少女は、6月ごろ母親と来日。 母親は「迎えに来るからね」と言って、文京区湯島の店に少女を置き去りにしたのです。 少女はこの店で約1カ月間、60人前後の客に違法な接客を強要されたとみられています。 その後、東京都以外の店で働いていたとみられる少女。 日本語が話せないにもかかわらず1人で移動し、港区の東京入管に駆け込んだのです。 少女は人身取引の被害者として保護され、警視庁は労働基準法違反の疑いで捜査を開始。 そして11月4日。 少女が働かされていた個室マッサージ店の経営者・細野正之容疑者らを逮捕したのです。 12歳の少女が1人日本に残されたうえ、違法な接客を強要されるという極めて悪質な事件。 少女の祖母らはFNNの取材に対し、29歳の母親と12歳の少女について「とても悲しくて心配です。娘のことも孫のことも…」と話しています。 親族: 母親が子どもに(仕事を)強制するわけがない。そういうことをしないと信じています。 また、親族は少女の母親について「2年ほど前から定期的に海外に行くようになった」などと話しています。 11日に来日したタイ警察の幹部は12日、警視庁と事件について協議しました。 一方、タイの政府高官はFNNの取材に対し「事件には、少なくとも3人が関与した可能性があり、人身取引に当たるか調べている」としています。 現在、台湾で売春に関わった疑いで現地当局に身柄を拘束されている少女の母親。 タイ警察は近く台湾に訪れ、母親の送還手続きなどの調整をする見通しです。

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